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大磯住宅

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庭をL字にとりまき、建物はスキップ状に上へと展開していく。
最下部にある駐車場の方向から見る。ごみ置き場の塀がみえる。
駐車場入口部分。庭方向から、夕日が差し込んでいる。
玄関側の壁面は、前面の小路と一体となり街並みを形成している。
オープンな玄関ポーチ(*かえって安全です)。
駐車場脇から、大きな石の階段が、2つの庭をつないでのびる。
石組みの階段途中のほこらに仕込まれた、足元灯。
雨落としの鎖、滝口、滝つぼが見える。
雨落としの鎖樋と列柱の見上げ。
雨落としの小池、滝、掘り込まれた庭をみる。
滝つぼへ落ちる雨水と庭園灯。
アトリエ前の列柱廊と芝張りの庭。
玄関。半階上がったアトリエへの見上げ。
アトリエは踊り場も兼ね、EVをとりまき半階づつ上っていく。
リビングには、隣家の見事な借景を取り込む横長の大窓がある。
リビング見返し。照明が天井にきれいな模様を付けている。
最上階への階段は、空間的に最もこだわった部分。
最上階廊下。EV、浴室、和室への入口が見える。
アジアンで、風通しの良さを感じさせる和室。
隣家からの視線はカットし、山へと大きく開いた浴室の窓。

大磯住宅

用途:個人住宅
所在:神奈川県大磯
構造:木造
階数:2階建4層

床面積:198㎡
敷地面積:239㎡

大磯で唯一の、緑の濃い高麗山の山すそに位置し、1.5M程の高低差のある敷地に建つこの家の計画にあたっては、以下の御希望が出された。

1階、2階と分かれることなく、家全体がつながりあうひとまとまりの空間となるように。庭をいろいろなかたちで楽しみたい。山をながめてくつろげる所をつくってほしい。大きくはこの3つだった。

L字型の家は、スキップフロアにより4つの床レベルによる一体の空間として渦巻き状に展開し、庭を様々な角度から楽しめるようになっている。その一部は石垣等で囲まれたくぼみとなり、夏の暑さを避けて最下階に設けた寝室に面するが、ここにある滝つぼへ落ちる水は、屋根に落ちた雨水を集めたものである。最上階の浴室の大きな窓は、高麗山と空にのみ開き、屋根形状とレイアウトにより、隣家とは全く視線が合わないようにおさめてある為、街なかにありながら、雄大な露天風呂の景観を満喫できる。

*撮影は小笠原岳氏(庭園・内観共)

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